過去ログ - 【ラブライブ!】user名:泥だらけのハイヒールを履いた元踊り子のための薬用石鹸
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/09(月) 21:14:16.86 ID:dwilK1n2O
5. エリチカさんの知らないところで、動画は流れる


エリチカさんは、内心とても動揺していた。

放課後、夕日に照らされたベンチに、
あまり日本に精通していない妹と、
生活環境が日本文化そのものである、そのだうみと腰を下ろすことになったのだから当然である。

妹が渡したおでん缶にそのだうみは驚いた表情を浮かべたものの、その行動を決して笑いはしなかった。

そのことにエリチカさんは胸を撫でおろした。

妹へカフィーとコゥコゥアを買ってくるように言い聞かせ、この場から立ち去らさせた。

妹には自分自身のハイヒール姿なんて見せたくないものである。

やたらと珈琲と香楜阿の発音が良かったが、ロシアンクォーターならそれもそうか、とそのだうみは心の中で思った。


「あなたは......バレエをやっていらしたのですね」

そのだうみからの突然の質問の内容に、エリチカさんは息を飲んだ。

「希から、聞いたの......?」

エリチカさんは希ちゃんがミューズの人たちと仲がいいことを知っていた。

「いえ。ユーチューブを漁っていたら、にこがとあるバレエダンスの動画を見つけまして」

「ど、動画......どういうことなの......」

そのだうみは無言でエリチカさんにスマートフォンを手渡した。

目の前にある機械はユーチューブに繋がれていた。
そして開かれた動画に映っているのは

紛れも無い、見間違えることもないほどに見慣れている

幼い頃のバレリーナ姿の自分自身だった。

「再生数こそ少なかったですが、あれは幼い頃のあなただろうと、ある方が言っていました」

エリチカさんは頭をフル回転させる。

矢澤にこと私は接点を持っていない。

なぜ、矢澤にこが私の動画を......。

そもそもその動画は一体どうやって。

誰がどうやって手に入れたと言うのだろう。



希......あなた、まさか。


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