21:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 18:57:55.14 ID:BrpBC1w60
黒竜「王族が……今のブレスレットには、知属性の魔力が込められていたな」
友「あ、あのー」
黒竜「すまぬな、礼が遅れた。儂をあの男から解放してくれた事、まことに感謝する」
友「もう襲ったりしませんよね?」
黒竜「無論」
少年「……ゲホッ」
黒竜「小僧、先程の戦い。見事であった……すまぬな、傷は痛むか?」
少年「別に……大丈夫」キラッ
黒竜「やはりその首飾り……鉱竜の子供か」
少年「!」ギロ
黒竜「そう睨むな、儂は何とも思っておらん。結ばれたければ勝手にせいと思うておる」
友「すいません、話についていけないんですが」
黒竜「……話しても良いのか?」
少年「……勝手にしろ」バッ
友「あ、おい!」
エルフ娘「教えて下さい」
黒竜「うむ。竜には様々な種族が居るが、その中でも特に希少な、「四竜」と呼ばれる竜が居る」
黒竜「豊穣の神様と呼ばれ、山を守る地竜。嵐の化身と呼ばれ、常に空を漂って旅をする雲竜。闇の覇者と呼ばれる、我ら黒竜」
黒竜「そして――全てを弾き返す、強固な鋼のような甲殻を持つ鉱竜」
友「!」
黒竜「その中の一匹の鉱竜が、人間と交わるという禁忌を犯した」
エルフ娘「あの子は……」
黒竜「おそらくはそうだろうな、あの銀色の衣……脱皮した鉱竜の皮で作ったものだろう」
友「俺、追いかけてきます!」
黒竜「待て、空から探した方が早いだろう……儂の背中に乗れ」
エルフ娘「……お願いします」
黒竜「よし、行くぞ」バサッ
友「……」
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