23:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 21:46:12.17 ID:BrpBC1w60
少年「とりあえず、野菜は全部収穫した。燻製はそれなりにあるけど、過信は出来ない」
友「おう。俺、でかいバッグの他に、小さいポーチがちょうど二つある。渡しとくな」スッ
エルフ娘「ありがとう」
少年「……」カサ
少年(? 今虫みたいなのが動いた気が……居ない?)
友「食材は俺が持ってた方が良いな。一番でかいし」
少年「お前が持ち逃げする可能性は十分にあるのに?」
友「そんな事しねえよ、命の恩人に……でも、証明は出来ねえな……ううん」
エルフ娘「……」ポゥ
友「?」
エルフ娘「マーキングをつけた」
友「あ、丁度良いや。お互いの魔法を教えとこうぜ」
友「俺の魔法は異質系……「視界の交換」だな。俺が目を閉じると、相手は目が見えなくなる。俺は相手の視界を使って攻撃に移れる」
友「そうして狼狽えてる敵を、双剣で一発。初見じゃ大抵の奴は対処出来ねえ」
エルフ娘「私は知属性の基礎魔法」
友「何が出来るんだ?」
エルフ娘「結界、探知、治癒、矢、マーキングとか」
友「おお、良いね」
少年「……僕の魔法は火属性の基礎魔法。放射状と火球を撃てる。火球は威力が高いけど、命中率が悪い」
エルフ娘「……それと?」
少年「……ハァ、鉱竜の固有能力、「硬化」が出来る。指先は完全に硬化出来るけど、それ以外は表面だけ」
少年「双剣や片手剣みたいなのは防げるけど、大剣やハンマー、強化系の拳とかは無理」
少年「それと、竜の筋肉を少し受け継いでる」
友「おお、やっぱすげえな」
エルフ娘「……その衣は、どうやって手に入れたの?」
少年「……」
少年「気が付いた時は、雪山の洞穴の中だった。目の前には、氷みたいに冷たくなった母さんが倒れていた」
少年「母さんは、脱皮した皮で衣を作ってくれていた」
少年「それからは、母さんの知り合いの氷竜に世話をしてもらった」
少年「……僕に残されたのは、この衣と……逆鱗の首飾りだけだ」
友「うわ、すげえ魔力を感じる……やっぱ硬いの?」
少年「あ、触ったら」
友「いっ!?」ピツッ
エルフ娘「触った指が切れた?」シュウゥウゥ……<サンキュ
少年「うん、僕以外を受け入れないみたいだ」
友「すげえな……もう暗いし、寝ようか」
エルフ娘「うん」
友「これからよろしくな!」
エルフ娘・少年「……うん」
友(無口二人はやり辛いな……)
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