過去ログ - 藤居朋のおくりもの
1- 20
10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:45:11.26 ID:MWkPTlhp0
朋リクエストのうどんを調理室の机で3人ですすっている途中、朋がぽつりと呟きました。

「ごめんね、2人とも…」

それきりまた朋は黙ってしまいました。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:46:42.81 ID:MWkPTlhp0
開いたドアの前にスーパーの袋を下げて立っていたのは、佐久間まゆでした。

「あれ、まゆちゃん。今日調理室を使う予約とってあったぁ?」

調理室は原則として使用する前に、寮長を兼任する高橋礼子に許可をもらい、鍵を借りなければなりません。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:47:36.84 ID:MWkPTlhp0
「それは、そのぉ…」

まゆは曖昧に言葉をにごします。

どうやらただの鍵の行き違いというわけではなさそうです。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:48:44.00 ID:MWkPTlhp0
「別に礼子さんに断ってからでも良かったんじゃないのぉ?まゆちゃんほっぺすべすべ〜お化粧のしがいがありそぉ〜」

雪菜がまゆのほっぺたをすべすべと指でなぞりながら言いました。

「まゆのプロデューサーさんはとぉっても素敵な人ですから、どこからライバルが出てくるかわかりません。絶対に秘密です」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:50:15.06 ID:MWkPTlhp0
「大体ウチたちがここを開けてなかったらどうするつもりだったのさ」

海が尋ねます。

「他の人には言わないでくださいよぉ」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:51:14.92 ID:MWkPTlhp0
「あぁ、今日は夕方からレッドバラードのお仕事があるから…」

礼子は今は不在、雪菜が手をぽんと叩きます。

レッドバラードは比較的年齢層が高めなユニットなので、夜までかかるディナーショーなどの公演の仕事が多いのです。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:52:04.67 ID:MWkPTlhp0
「いいよ。言わない。ウチらは片付けたら行くけど、鍵はウチが返すから終わったら閉めてもっておいで」

運命の人の為だもんね、と海が笑いかけます。

まゆは照れくさそうにお礼を言いました。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:53:57.26 ID:MWkPTlhp0
「ちょっと私考えたんだけどね」

ぼんやりと座っていた海に口紅を塗り直しながら雪菜が言いました。

「朋ちゃん、きっと気にしてるんだろうねぇ」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:54:45.97 ID:MWkPTlhp0
同じ頃、朋の部屋。

朋は今日1日あったことを振り返っています。

2人が食事会を提案してくれた時は嬉しさと同時に申し訳なさもありました。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 01:55:24.34 ID:MWkPTlhp0
ドアの前に立っていたのは、海と雪菜でした。

「心配で見に来ちゃったよ。朋、腫れぼったい目だけど、寝てたのかい?」

海が、母親のような声をかけながら朋の頭に手を乗せます。
以下略



36Res/15.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice