2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 11:52:38.76 ID:BzuYY1JJ0
春香「回収アイドルと幻肢痛」
3:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 11:57:34.17 ID:BzuYY1JJ0
事務所へ向かう途中で、わたしはバラバラの千早ちゃんを見かけた。
春香「……って、ちょっと、えーっ!? なに、なんなのどうしたの!?」
慌ててブレまくっているわたしの視界のはしに捉えたのは『地雷源(萩原組建設中)』の文字。千早ちゃん、これに気がつかなかったのか。
4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 12:02:06.73 ID:BzuYY1JJ0
慌てて千早ちゃんの元へ駆け寄る。幸い、ここには地雷が埋まってなかったらしい。千早ちゃんは少し冷や汗をかきながらただそこにいた。というより、あった。
千早「ええ。死ぬかと思ったわ」
春香「もー、危ないんだから! とりあえず事務所に行こっ!」
5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 12:06:47.75 ID:BzuYY1JJ0
事務所に着くと、まだ誰もいなかった。みんな千早ちゃんが大好きだから、とんでもないことになってたに違いない。
そっと千早ちゃんをソファーに置き、わたしは向かいに座った。
春香「いやー、びっくりしたよぉー。千早ちゃん看板見なかったの?」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 12:23:28.39 ID:BzuYY1JJ0
千早「私の肉体を回収したいところだけど、この体、いや、この頭じゃどうしようもなくて……」
困り顔で千早ちゃんはそう言った。わたしはもう決心はついている。
春香「じゃ、じゃあ私が手伝ってあげる!」
7:名無しNIPPER[sage]
2015/02/12(木) 12:29:53.43 ID:BzuYY1JJ0
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響「し、知らないぞ! 自分、千早の綺麗なすべすべの足なんて持ってないさー!」
8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 12:32:40.52 ID:BzuYY1JJ0
春香「ねぇ、響ちゃんは千早ちゃんのこと、好きだよね?」
響「えええっ!? そ、そんなことないさー! 友達だぞ、友達!!」
春香「うんうん、でも千早ちゃんかわいそうだなー。それがないと千早ちゃん泣いちゃうだろーなー」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 12:35:44.08 ID:BzuYY1JJ0
響「……ちょっと見てみたいぞ、それ」
わたしも確かに見てはみたい。
春香「そしたら、響ちゃん、もしかして嫌われちゃうかも」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 12:40:09.82 ID:BzuYY1JJ0
春香「ほんとほんと! だから、ねっ? それ、返してあげよう?」
響「……わかったぞ」
響ちゃんはクローゼットの中から綺麗な白くて細い足を取り出し、わたしに返してくれた。……ちょっと濡れてるのは、気にしないでおこう。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 13:04:15.07 ID:o6MiXls+O
次の場所からはもう響ちゃんの時と同じように説得して回った。
腕は真ちゃん。
真『ごめんね千早! ランニングしてるときに見つけたんだけど、もういても立ってもいられなくなってさ……!』
12:名無しNIPPER
2015/02/12(木) 13:09:47.36 ID:o6MiXls+O
春香「あのー……貴音さん」
ロケ終わりの貴音さんを捕まえて千早ちゃんのことを話そうとすると、貴音さんはそれを制した。
貴音「皆まで言わずとも分かりますよ。申し訳ありませんでした」
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