過去ログ - 怜「うちと一緒に夢の国行かへんか?」
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24: ◆yHSiLEH7lA[saga]
2015/02/23(月) 10:04:50.05 ID:7dNABGq+o
「詳しいですね。夢の国へは何度かいらしたことが?」

「いえ、初めてです。でもこの子、夢の国が好きらしくて色々調べてたみたいで」店員の問いには私が答えた。

「それは嬉しいことを。ぜひ楽しんで行ってください。――そうだ。アタル様に助言をいただくのもよいかもしれません」

「アタル様?」私は怜に疑問の視線を向けた。

「ウルタールで最も知識が豊富な老神官。つまり物知りじいさんや」

「ちょ、怜!」

怜の言葉はわかりやすくて有り難いが、少々失礼ではないだろうか。

私は少し慌てたが、しかし店員は声を殺して笑っていた。

「なんとわかりやすい。確かにアタル様は我々にとってもそのような存在でありますれば」

「そないなこと言うて。あとで知られて怒られても知らんで」怜は店員に冗談を言った。

「問題ありますまい。アタル様は心の広いおかたなれば」

どうやらアタルさんは優しい人らしい。お歳を召した神官と聞いて少々構えたが、杞憂のようだ。

「よーし、アタルに会ったるでー!」

「怜……」


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