過去ログ - 花陽「ふたり乗り タイムカプセル」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:44:30.86 ID:32fv2ES+o

 いっそ、

  ふやけちゃえたらいいのにね。

以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:44:57.42 ID:32fv2ES+o

 お風呂に入ると
 こうやって人には通じない新しい言葉ができたりして、
 ここは花陽たち二人だけの国になります。

以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:45:23.96 ID:32fv2ES+o

 ねえ、おぼえてる?  七人の神様のこと。

 そうだね。
 あの時、大変だったよね。
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:45:50.50 ID:32fv2ES+o

 あれから二人でこんなふうにお風呂に入ってたら、
 ちょうど停電が起きて、
 急に真っ暗闇になって、誰にもなんにも見えなくなっちゃって。

以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:46:17.05 ID:32fv2ES+o

 ……そっか。

 簡単なことだったんだ。

以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:46:43.65 ID:32fv2ES+o

 ねえ、ちょっと待ってて。

 って伝えて、
 きょとんとしてる凛ちゃんを残して、
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:47:10.20 ID:32fv2ES+o

  かよちん、さむいよ。

 ってお風呂の中の凛ちゃんが呼びます。
 花陽一人分の熱でもさむいのが、本当はうれしい。
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:47:36.73 ID:32fv2ES+o

  おぼえてる?

  うん。

以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:48:03.27 ID:32fv2ES+o

 あの時みたいに互いに向き合って、
 でこぼこした身体の形が当たるのも気にしないで、
 むしろ凛ちゃんと私を
 もう一度かみ合わせるようにして、強く抱きしめました。
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:48:29.81 ID:32fv2ES+o

 もう、花陽はたぶん、大丈夫です。

 外の風に当たることだって、真っ暗闇がきたって。
 離れてしまったって、たぶん、きっと。
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 04:48:56.40 ID:32fv2ES+o

 ――凛ちゃん、いっしょで、いようよ。


 あったかい暗闇のなかで、
以下略



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