過去ログ - 【艦これ】叢雲「私のバレンタイン・デイ」
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4:名無しNIPPER[saga sage]
2015/02/14(土) 21:43:02.48 ID:vsxoik9eo
「べ、別に初期艦だからとか、そんなの関係ないし。アイツの心配なんかこれっぽっちもしてないわ。
私はただ資材が足りなくなって作戦が失敗したりしないか。それだけが心配なのよ、それだけだからね!?」
「はーい、デレ雲頂きました〜!」
「デ、デレてないし!デレ雲なんて言ってるのアンタだけだからね!やめなさいよ!」
相変わらずこの手の話題になると分が悪い。昔からお互いを知っている夕張相手だと特にバレバレだ。
アイツの心配をしていることは嘘じゃない。本当のことなんだから。

「ちょっとお、叢雲、夕張。遅いじゃないの〜!」
「ハラショー」
前方から暁、響の声が聞こえる。夕張とのお喋りのせいで速度が落ちていたらしい。
「あら、ごめんなさい。遅れた分を取り戻しましょう。雷、電も速度を上げるわよ!」
「分かったわ」
「なのです!」
元気の良い後ろの駆逐艦たちとは裏腹に、隣の相棒は青い顔をしている。
「え、ちょ、叢雲さん、私今日は装備ガンガン載せちゃって重いんだけど・・・」
「いつものことでしょう。データ取りたいなんて言って、余分なモノ載せる方が悪いわ。
全艦、両舷全速。神速で泊地に帰投するわ!」
「いやだから、私が一番遅いって・・・お、置いてかないでよぉ!」
初期艦を怒らせると怖いのだ。思い知ったか。



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