過去ログ - 【デビルサバイバー2BR】峰津院都、初めてのバレンタイン
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4:名無しNIPPER
2015/02/14(土) 22:19:04.14 ID:eZM638Spo

私の質問に、イオは何故か顔を真っ赤にして口をもごもごさせたり目を泳がせたりしていましたが、やがて意を決した表情で口を開きました。
まぁ顔は赤いままなのですが……


「あのね、ミヤコちゃん。
 日本におけるポピュラーなバレンタインデーというのは……その……女の子がす、好きな男の子に、チョコレートを贈る日、なの。」


そう言ったイオは、湯気が出そうなほどに赤くなって俯いてしまいました。
ふむ……女性が好きな男性にチョコレートを贈る日、ですか……。


「――――ふぇっ!?」


我ながら、とんでもなく間抜けな悲鳴染みた声が飛び出したものです。
と、頭の冷静な部分が考察しますが、そ、それどころではありません!


「す、好きな男性!?
 わ、私に好きな人なんていません!えぇ、いませんとも!
 な、なので私は失礼させていただきますっ!」


急いで踵を返そうとした私でしたが、手を掴まれ阻まれてしまいました。
振り返ると、私の手を掴んだイオがやや朱色を残した顔のまま真剣な目で見つめてきました。


「私達は、彼にチョコを贈る為に集まったの。
 ミヤコちゃんも彼を好きな事だって、普段を見てれば分かるよ。」


「だから誘ったってわけ。
 1人だけ蚊帳の外に置くとか、フェアじゃないでしょ。」


「ですから……誰が選ばれたとしても恨みっこ無し、というわけです。
 もちろん、誰も選ばれないという可能性もありますが。」


み、見てれば分かる!?
そ、それって言い換えれば普段からバレバレだったってことでは……!


「そ、その、私が彼を好き、というのを知ってるのは、あなた達だけですよね?
 そ、そうだと言って下さい!」


「えっと……ミヤコちゃん……。」


「ミヤコ副局長、大変申し上げにくいのですが……。」


「見事にバレバレ、少なくとも女だったら丸分かり。」


「 」


――今思えば、たまに女性局員が微笑ましい物を見る目で見てくることがあったような気がします。
ですが……これは辛いものがあります……。


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