過去ログ - Troublesome Elichika【ラブライブ!ss】
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:30:31.38 ID:qX0qD53z0
……そうね、その通りだわ。一体私は海未の何を見てきたのかしら。
海未はいつだって私のことを信じてくれたのに、私は海未のことを信じてあげようとしなかった。勝手に勘違いして、海未を傷つけた。

「……私に、海未に謝る権利なんてあるのかしら」

以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:32:45.21 ID:qX0qD53z0
「じゃ、ごゆっくり〜」

にこと希が他室に引っ込んで、海未とリビングに二人きり。机を挟んで、向かい合って椅子に座った。
俯いているせいで、表情はよく見えない。

以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:35:10.43 ID:qX0qD53z0
「あのね、海未」

「すみませんでした」

「海未……?」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:36:49.30 ID:qX0qD53z0
「海未、聞いてくれる?」

「……はい」

椅子に座った海未の目を真っ直ぐに見据えて、私は続けた。
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:40:36.29 ID:qX0qD53z0
沈黙。どんな言葉が返ってくるか分からない。……怖い。
怖いけど、今度は逃げるようなことはしない。拳をぎゅっと握って海未の言葉を待っていると、やがて海未が口を開いた。

「……バレンタインの日に、渡そうと思っていたのですが」

以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:42:39.97 ID:qX0qD53z0
不安げに私を見つめる海未の顔が、涙で歪む。
つまり海未は、これをバレンタインの日に内緒で私にプレゼントしようとしてことりと一緒に買いに行ったのを私に見られたってこと?
何よそれ、何もかも私の勘違いだったってことじゃない。

「ごめんなさい……ごめんなさい……っ」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:43:54.95 ID:qX0qD53z0
「ごめんなさい……海未…っ!勝手に勘違いして、あんな酷いこと言って……海未を傷つけてごめんなさい……っ」

今度こそ私の気持ちを、海未に伝えるのよ。

「私……、海未のこと、本当に大好きだから……っ」
以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:45:53.58 ID:qX0qD53z0
「そんなの……っ私だって別れたくないに決まってるじゃないですか!!!!!」

涙声の海未が、私に負けないくらいの声で叫んだ。
元々よく通る声質だから、部屋中に海未の声が響いた。私はその言葉が嬉しくて嬉しくて仕方がなくて、いつもよりも強く海未に抱きついて、それからまた馬鹿みたいに泣いた。

以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:46:36.32 ID:qX0qD53z0
「……こんなに泣いたの、いつぶりかしら」

「そう、ですね……」

散々泣いたあと、私達はカーペットの上に寄り添って座っていた。
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:48:07.65 ID:qX0qD53z0
「……失礼します」

「ふふっ、はーい」

チェーンが首に擦れたときのくすぐったさも、微かにうなじに当たる海未の指も、何もかもが愛しい。海未すごい。ハラショー。
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 22:49:59.03 ID:qX0qD53z0
「まぁここ、うちの家なんやけどね」

「人んちで盛ってんじゃないわよ。てかあんたたち……向こうの部屋まで丸聞こえだったんだけど。聞いてるこっちが恥ずかしかったじゃない」

「希!」
以下略



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