過去ログ - 霧矢あおい「ガール・ミーツ・ガール」
1- 20
7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:33:14.42 ID:AzX2k9iN0
あおい「上手く説明出来ないんだけど、なんだかモヤモヤするの。輝きのエチュードが、ずっと頭から離れないのよ」

ユリカ「ユリカ様だって同じよ。本当に素晴らしい曲だったわ」

あおい「そうなんだけど、なんというか、あの歌を聞いていると苦しくなるのよ……切なく、なるの」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:34:46.15 ID:AzX2k9iN0
 嫉妬。考えてもみなかった。

 いちごは、ずっと私の隣にいた。スターライトに来てからは、ずっと同じ部屋で暮らしてきた。今でこそお互いに仕事が忙しく一緒に入られる時間は少なくなったが、それでも私たちは、同じ場所に帰ってくる。会えば自然に笑顔になれる。会えずともお互い繋がっている。そう思える。
 ずっと離れていたのは、いちごがアメリカに行っていたあの一年間くらいだろうか。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:36:10.63 ID:AzX2k9iN0
あおい「でも、じゃあますますわからないわ。親友のいちごが美月さんに憧れて嫉妬するの? 私別に、自分だけがいちごの友達でいたいなんて思ってないし」

 そう言うと、目の前の綺麗な顔が顰めっ面に変わってしまった。

ユリカ「訂正するわ、貴方バカね。そうじゃなくて、貴方がいちごに恋愛感情を抱いているから嫉妬してるんでしょう」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:43:39.66 ID:AzX2k9iN0
あおい「ユリカちゃん、もしかして」

ユリカ「…………」
ユリカ「あおいさんは、人を好きになったことはありますか」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:47:51.84 ID:AzX2k9iN0
 一人になってからも、私は暫く食堂で動けずにいた。 今日がオフの日で良かった。仕事があっても身が入らなかっただろう。
 目を瞑ればいちごの笑顔が浮かび、ユリカちゃんのあの目がちらつく。

 まさか、アイドル博士の私が恋愛で悩むなんて。いや、まだ恋愛と決まったわけじゃないけれど。アイドルにとって恋愛はご法度、スキャンダルは問題外だ。歌っておいて自分がそうなってはお笑い種だ。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:49:02.93 ID:AzX2k9iN0
「いちごからだ」

『午後のお仕事が延期になっちゃった>< あおいも今日お休みだったよね。ちょっとおでかけしない?』

 穏やかじゃないタイミングだ。普段なら即決で「いいよ」と返信するところだけれど、何故か私は迷っていた。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:50:11.58 ID:AzX2k9iN0
 寮でいちごが帰ってくるのを待つことになった。

あおい「うーん、これも違う気がするわね」

 その間に、服を見繕う。スターライトの制服で外出しても構わないのだが、今日は私服で出ることにした。いちごにもそう伝えた。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:57:46.70 ID:AzX2k9iN0
あおい「ん?」

 デート? 私と、いちごが?
 そうだ、どうして気付かなかったのだろう。二人でお出かけってデート……!?

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 22:58:37.35 ID:AzX2k9iN0
 結局、思いっきりお洒落してしまった。たかが女友達と一緒にぶらぶらするだけなのに気合入り過ぎとか思われないだろうか。凄くガーリーな感じで、私らしくないかも。それにそれに、こういうコーデにするなら髪もいじりたかったような。ていうか、私の髪大丈夫かな、朝ちゃんと見たけど、乱れてないかな。

いちご「お待たせ、あおい」

 き、来た!
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 23:05:27.48 ID:AzX2k9iN0
あおい「あ、え、あ、ありがと……」

 顔が熱い。なんで。ただ褒められただけなのに、なんだかすごく恥ずかしい。

いちご「よーし、それじゃあ私も頑張って服選んじゃうぞ! もう少し待っててね、あおい」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/16(月) 23:14:52.53 ID:AzX2k9iN0
あかり「霧矢先輩、こんにちは」

あおい「あ、あかりちゃん。こんにちは」

 考え事をしていた所為か、あかりちゃんが近付いて来るのに気付かなかった。
以下略



32Res/25.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice