過去ログ - 野崎梅太郎「……ラビットハウス、か」 
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153: ◆z1KX.vtUso[saga]
2015/04/19(日) 00:56:16.85 ID:2VTl2wCy0
ココア「――それより」

ココア「私以外に、こうして漫画を見せられる相手の人はいないの?」

野崎「いや、なんというか……」

野崎「女子の意見を聞いてみたい、と思って」

ココア「最近、少女漫画を読む男の人も増えてるみたいだけどね」

野崎「……」

ココア「ホントは他に見せられる人がいない、とか?」

野崎「――これだから保登は」ヤレヤレ

ココア「その言葉、そっくりそのまま野崎くんに返していい?」ヤレヤレ


ココア「まあ、素直じゃない野崎くんのことは分かってるからいいとして」

野崎「わかっててからかったのか」

ココア「まあ、どっちでもいいけど」ニコッ

野崎「……」

ココア「――前にも言ったけど」

ココア「私、もうすぐ転校しちゃうかもしれないんだからね?」

野崎「……そうか」

ココア「そうしたら――野崎くんの漫画を読んでくれる人がいなくなっちゃうかもしれないんだよ?」

野崎「――」

ココア「その時のために……そうだね」

ココア「今、相手の人がいないなら――目を付けたりしておいた方がいいかも」

野崎「……目を」

ココア「あ、ストーカーとかしたらダメだからね? お巡りさん来ちゃうよ?」

野崎「――保登は、俺を一体」ジトッ

ココア「うーん……絵のことになると、暴走しがち?」クスッ

野崎「む……」


ココア「――もうすぐ、野崎くんも受験」

ココア「私も、もしかしたら……今年、転校」

野崎「……」

ココア「色々、変わっちゃうんだよ。野崎くん」

野崎「――年上みたいなことを言うんだな、保登は」

ココア「物語のアドバイスをするなら、色々と言ってくれる人の方がいいと思うけどね」

野崎「……それは一理あるな」

ココア「ほら。私、明らかにおかしいって思ったことくらいしか指摘できないし」


ココア「それに――登場する男の子や女の子の作り方は、何もわからないもん」

野崎「保登は、それなりに漫画を読んでいただろう?」

ココア「まあ、たしかにそうだけどさ……」

ココア「私が思ったあれこれは、野崎くんがその子たちに持ってる気持ちとは何か違うでしょ?」

野崎「――保登?」

ココア「私たちは、小学校から何だかんだで付き合いあるけど……」

ココア「野崎くんだって、同じことを思わない?」


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