過去ログ - 野崎梅太郎「……ラビットハウス、か」 
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155: ◆z1KX.vtUso[saga]
2015/04/19(日) 00:57:49.77 ID:2VTl2wCy0
千代(――でも、どうしてだろう)

千代(いざ、こうしてココアちゃんから、きちんとお話を聴いていると……)

千代(ココアちゃんの優しさとかがいっぱいに感じられて――何だか、熱い気持ちにもなるから)

千代(ダメージは受けてるけど……思ったより、全然痛くない)


ココア「――ちょっと、心配だったんだけどね」

ココア「野崎くん、ちゃんと……仲間の人、見つけられるかなって」

千代「――」

ココア「でも、安心したの」

ココア「絵も描けるし、ちゃんと野崎くんに意見も言えて」

ココア「何より……野崎くんが信頼できてて」

ココア「……それに」

ココア(野崎くんの好みの――)


千代(そこで言葉を切ると、ココアちゃんは微笑みながら私を見つめた)

千代(整った可愛い顔、優しげな瞳、気さくな性格――)

千代(……どれを取ってもきっと異性の人は心惹かれること間違いなしの、そんな子……)


千代「――ココアちゃん」

ココア「ん、なぁに?」クスッ

千代(聞きたいことは、実はある)

千代(今の話を聞いていれば――きっと、私じゃなくて聞いてみたくなると思うような質問が)

千代(……それを飲み込んで)


千代「――その雑誌って、『月刊少女ロマンス?』」ユビサシ


千代(敢えて、別のことを聞いてみた)


ココア「――あ」ハッ

ココア「これ? うん、そうだよ」スッ

ココア「バイト代で、買ってきちゃったの。面白いね、これ」ニコニコ

千代「……お目当ては、『恋しよっ』?」

ココア「……」

ココア「うん」コクッ


ココア「実は私、最近あまり漫画を読んでなくて……」

ココア「こうして、ラビットハウスに居候するようになってから――ちょっと、緊張しちゃってたのかも」

千代「面白かった?」

ココア「うん」

ココア「……作者の人が知り合いって、分かっちゃったからね」

ココア「野崎くん、全然教えてくれないんだけど。もう、原稿見せられたらバレちゃうのに……」クスクス

千代「良かった」ニコッ

ココア「……千代ちゃん」


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