7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:30:04.94 ID:YN4vLNeW0
  
 その日のことははっきりと覚えている。 
  
 いつもなら姪とその母が来る日は、一家を上げて大歓迎するのだが、この日は違った。 
  
 神妙な面持ちで大人三人が食卓を囲む中、困惑する姪。無表情の姉妹。 
  
 大事な話があるから、と。子供三人は部屋に追いやられた。 
  
  
 「ね、ねぇ…何かあったの?おばさんもおじさんも…お母さんも、何だか怖いよ」 
  
  
 さぁ?と私は白を切った。 
  
 姉がワンテンポ置いてそれを鳴く。 
  
  
 「それに何か…咲も、照おねーちゃんもいつもと違うっていうか…」 
  
  
 姪が切った中に、何気もなく姉のロンという発声。 
  
  
 「だ、大三元…。一回目から高打点なんて、照おねーちゃんやっぱり変だよ…」 
  
  
 「ねぇ」 
  
  
 「何が変なの?」 
  
 「みなもちゃんがお姉ちゃんの何を知ってるの?」 
  
  
 思えばあの時の私は、姉に依存しすぎていたのかもしれない。 
  
 だから、大好きな姪にあんなに簡単に突っかかったのかもしれない。 
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