過去ログ - 照「ツメタイカゲロウ」
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:28:04.93 ID:YN4vLNeW0

元凶の一端とも言える姪の母と姪が帰り、宮永家に日常が戻ってきてからも、私たちの関係が戻ることはなかった。

夜になれば言葉を交わさずとも、姉が私の布団に潜り込み事に及ぶ。

そのまま朝が訪れるまで二人は枕を交わし、寝不足なまま両親に朝の挨拶を行う。

このような事態が長く隠し通せるはずもなかった。

否、隠すつもりなど全くなかった。

気付いて欲しかったのかもしれない。知って欲しかったのかもしれない。

いけないことは明るみになるということを。

絡まり合う毒蛇のように、毎夜毎夜惜しげもなく垂れ流して。

落ちて行き続ける不埒な夜に、今すぐ引き金を引かせてと。

私たちの秘め事が両親に発覚してからまた、宮永家に変化が起こった。

今すぐこれを正したい母と、別に構わないという父の衝突。

一方、変化が起こらないどころか深まる私と姉の関係。

二人の衝突は、まるで火事のようで。火種さえあれば燃え続ける討論。

この討論に決着が付いたのは、姪とその母があの日以来に遊びに来たその日だった。



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