17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:19:19.99 ID:N1fLZgZO0
『さあ、敵ニンジャによる戦闘開始の合図がありました! 我らが正義のニンジャ、アヤメ=サンは見事この邪悪なる
敵ニンジャを打ち倒し、ヒトミ姫を救うことが出来るのでしょうか!』
(アナウンスだと……! 馬鹿な、今のは……!)
突如としてトウ・テンプル内に響いた女の声に、トレードは辺りを見回しその大本を探す。そして五重塔の入り口の
正面に位置する建物の屋根の上でマイクを握っている緑色の服を来た女の姿を発見した。
(いつの間にあの場所に。あのアナウンスの女は……誰だ……?)
警戒をすり抜けて行動するという、自分がヒトミを誘拐する時にやったのと同じ方法で現れた緑色の服の女に、
トレードはメンポの下で驚愕の表情を浮かべながらも、すぐさま状況の再確認を行う。
(奴はこちらに手出しをしてくる様子がない。つまりはこのアナウンスだけで……そういうことか)
『どうやら敵ニンジャはいよいよ攻撃を開始する模様です! なお、これからの戦闘におきましては映画撮影でも
使われるエフェクト重点ですので、観客の皆様は少し距離を取られると安全に楽しむことが出来ます』
「エフェクトだって、ヤンバーイ!」「アヤメ=サンのニンポすごいもんな」「さっきまで見てたトラップとか化け物
とか本物みたいだったしな!」「エナジードリンク遥かにいいですね!」「そうですね、もっと飲みましょう!」
タテマエめいたアナウンスと周りを囲む市民の声。さらにその市民たちが落としたと思われるチラシには「衝撃体験」
「見なければ損をする」「エナジードリンク無料配布」の文字。それらを確認したトレードは、市民たちのこの状況が
タケウチP達によって引き起こされた物だと確信する。
(この催眠効果を感じるアナウンスに、なんらかの薬物が混ざったドリンク。なるほど、これらで市民の精神を
惑わしつつ、ニンジャクエストで強引なまでに一時的なニンジャへの耐性を付けさせたか!)
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