15: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:28:20.31 ID:kKUfzB5A0
調べてみる今の今まで、実在するかどうかも疑っていた。
そして担当プロデューサーのページには、彼の顔写真とプロフィールが乗っている。
本当に、彼はアイドルのプロダクションのプロデューサーだったんだ……
16: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:33:28.68 ID:kKUfzB5A0
20○△年 D月W日
「あ……」
17: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:35:47.82 ID:kKUfzB5A0
彼が私の苗字を呼んだ途端、彼の周りにいた女子達はばつが悪そうな顔をした後、そそくさと帰路についた。
「ごめん。興味ないって言われたけど、どうしても諦めきれなくて」
「……そうですか」
18: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:37:32.16 ID:kKUfzB5A0
ありす イン ワンダーランド。
喫茶店ですが。
「それで……えっと、何から話したらいいかな」
19: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:39:56.54 ID:kKUfzB5A0
「ならあの子達のうち、誰かを私と同じようにスカウトしたんですか?」
「いや、してない」
即答だった。
20: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:41:58.94 ID:kKUfzB5A0
「っと、もうこんな時間か」
腕時計を見て彼が言った。
私も釣られて喫茶店内の時計を見ると、時刻は午後5時を回っていた。
21: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:43:53.26 ID:kKUfzB5A0
「待ってください」
私はそんな彼を引き止めた。
もう少し話を聞いていたいと思ったのは確かだが、引き止めてどうしようというのか。
22: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:45:44.14 ID:kKUfzB5A0
「えっと……」
「……」
お互い、気まずい空気を保ったまま私の家へ向かって歩く。
23: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:47:47.49 ID:kKUfzB5A0
そんな私の疑念を断ち切るように、彼はきっぱりと言い張った。
「そうですか」
「俺は家柄や人種関係なく、気になった子をスカウトしてるだけだからな。そのせいで何度か酷い目にあったけど」
24: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:50:20.80 ID:kKUfzB5A0
「……橘さんってさ」
「何ですか?」
「結構、家、お金持ちだったりするの?」
25: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 11:51:26.82 ID:kKUfzB5A0
すみません。ちょっと出かけてきます。
更新は帰ってきたらすぐに。
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