過去ログ - 「彼女は景色を食事とすることが出来た」
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10:名無しNIPPER
2015/02/25(水) 01:14:52.40 ID:Nu+X4rGi0
瞬間。


景色がぶわりと広がって見えた。

見渡す限り俺達より高い場所にあるものは何もなくて、沈みかけた太陽は山々を照らす。


さっきまで登っていた暗い道は、明るく染め抜かれている。

色々話したかった道中の話題たちは皆一様にオレンジになって、じき夜になるのを待っていた。


綺麗だった。


ざあ、と耳元で音がして前から風がきた。

彼女の細い肩に、風になびいた黒髪がかかる。

ああ太陽光だと茶髪に見えるんだった、そんな事を思い出しながら髪を後ろに流すと、彼女と目があった。






「綺麗だね」


彼女は初めて口を開いた。

一番美しかった横顔を思い出した。


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