過去ログ - 「彼女は景色を食事とすることが出来た」
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8:名無しNIPPER
2015/02/25(水) 00:52:20.42 ID:Nu+X4rGi0
無言で山道を登るのは、呼吸以上の息苦しさがある。

斜面を滑り落ちそうになる彼女を黙って支え、急な場所では黙って手をつないだ。


でも助けても助けられても彼女は出来るだけ俺の方を見ないようにしていたし、俺もそんな彼女を見ていられなくて目を背けた。

途中で自生していたアケビの話も、前登った時に見たのと同じ鳥がいた話も出来ずに、改めて昨日の俺の罪深さを知る。


今まで喧嘩なんてなかったから特に堪えたのかもしれない。

それでも登っていけば何か変わるんじゃないかと期待して、黙って足を前に出す。


彼女も俺と同じ心境で居てくれていないか。

そう期待するのは俺の、気の使えない部分だ。


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