過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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176: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/04/11(土) 21:07:20.35 ID:Q97NpYj00

ここで九曜紋について説明を挟んでおこう。

九曜紋とは、中央に大きな円があり、その周囲8方に小さな円が取り囲んでいる構図である。“9つの円”=“九曜”であるから九曜紋というわけだが、

この“曜”とは“光り輝く”という意味で通常は説明されているが、実際には日偏の漢字であることから“天上で輝く星”を意味する。

それは具体的には何か? ――――――それは七曜日に見られる地球にとって非常に身近な天体のことである。

すなわち、木火土金水・太陰(=月)・太陽(=日)のことを指して“七曜”と呼んでいるわけである。

しかしながら、これは九曜紋であり、“七曜”が“九曜”の内に入るのは自然と理解されるであろうが、

では、――――――残り2つの“曜”とは何を指しているのだろうか?

天王星や海王星を加えて九曜なのか? いや、それらは近世ヨーロッパの天体観測技術が発達するまでは存在すら確認されていなかったものである。

――――――実はあるのだ。古来から観測されてきた もう2つの天体……というより 天体現象が。


それは、――――――“日蝕”と“月蝕”であった。


正確には、羅喉星(月の昇交点)と計都星(月の降交点)の古代インドで信じられてきた実際には存在しない2つの天体のことである。

しかしながら、日蝕とは月と太陽が同じ交点にいる時に起こり、月蝕は月と太陽が互いに正反対の交点にいる時に起こるので、

単純に1つの惑星に擬えて日蝕と月蝕を説明するのは科学的に不適当であることが証明されている。


以上のことから、九曜紋とは『太陽系――――――森羅万象・宇宙の全てを象った紋章』ということ意味となり、

古来、日本に入ってきてから神仏習合の時代にそれぞれの曜に仏=神をあてはめて深く信仰されてきたシンボルなのである。

特に、近代国家創設を目指した明治政府によって神仏分離令が出される以前は、神社仏閣を1つにした神宮寺など当たり前のように存在し、

現に石田少将が辿り着いた ここ 霧島神宮も神仏習合まっただ中の時代においては西御所霧島権現と称し、本地堂:十一面観音となっているのだ。

そもそも“権現”というのは、本地垂迹思想で“一時の権限を得て仮に現れた”日本の神々につけられた神号なので、

各地で“権現”と名のつく仏の数を数えてみれば、いかに日本古来の神々がそのまま神仏習合の時代でも信仰されてきたかが理解できると思われる。

それ故に「星紋」の図案として大変 人気であり、かのタイ捨流や、伊達家や細川家などの大大名の家紋にも採用されているのだ。





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