過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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191: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/04/11(土) 21:19:42.85 ID:Q97NpYj00


―――――― 一か八か!


石田司令はこれから起こる閃光の一瞬の後に来るかもしれない死を覚悟していた。

\勅命/を掲げることによって船を内側から完全に包み込むほどの光が迸る――――――それ自体に数瞬もしないうちに身に刺し届く凶刃を防ぐ力はないからだ。

そう、これは圧倒的なまでの白兵戦能力を持つ【大将兜】を一刻も早く無力化するために状況把握によって咄嗟に思いついた最後の一手であった。

だが、この策を実際に移すとなれば、自身に迫る豪槍に為す術もなく刺し貫かれて顔に穴が開くだろうという未来予想があった。

しかしながら、その是非を問うか問わないかも無しに、数瞬も早い一瞬の時間の間の内に策を実行に移し、


――――――人生数度目の全てを乗せた賭けに競り勝ったのである。


よく読んでくれている記憶の良い読者ならば、狭い船室の1室で石田司令が選ぶことができた逆転の一手が何なのか、すでに結果と共にご理解しているだろう。

そうでない読者でも、直前になってそれなりに前振りはしておいたし、結果もすでにお見せしているのでこれで納得がいくものだと思う。

つまり、石田司令が土壇場になってやってみせた返り討ちの方法というのは――――――、


――――――外で戦っている黒歴史に封印されてきた最強の【城娘】名護屋城を呼び戻して一瞬の隙を突かせることにあったのだ。



ズバン! ・・・・・・ビチャ!


石田”「がっ」ゴトン!

赤鬼大将兜「!!!?!?」

名護屋城「――――――!」ギリッ


それが石田少将の\勅命/に収められた最後の【照明弾】によって新たに照らし出された光景の意味であった。


結果として、石田司令の意図を察した【城主】金木青年はすぐに盤面の名護屋城の駒を突き飛ばし、

船を内側から貫く閃光の一瞬よりも早くに帰還した名護屋城が赤鬼大将兜の目の前に現れて必殺の兜割りをお見舞いしていたのである。

まさに、――――――石田司令の目論見通りの結果となったのだ。一瞬で思いついた策を一瞬で実現させてしまったのだ。

しかしながら、数瞬よりも早くに咄嗟に思いついた策を一瞬で伝えられて、一瞬で理解して、一瞬で実行に移した金木青年――――――。

そして、それより更に遅れた一瞬の内に帰還して、一瞬の内に得物を振り上げて、一瞬の内に敵を斬り伏せた名護屋城――――――。

3者3様の卓越した実行力と以心伝心はまさしく驚嘆に値するものであり、元々がイレギュラーな存在であったことを考慮に入れても、

最強の敵である【大将兜】を秒殺したという事実に変わりはなく、これには“赤鬼”も何が起きたのか理解できず、ただ敗けを認める他なかったのだ。


しかしながら――――――、


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――





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