10: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:13:34.06 ID:mA9JqB8io
きょろきょろと見渡していると、真美が何か不満そうな声を上げた事に気がついた。
そちらに顔を向けると、何故か台所に居る真美はスーパーの袋を覗き込んで顔をしかめているのが見えた。
「千早お姉ちゃん、ケーキ買っちゃったの!?」
11: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:14:18.60 ID:mA9JqB8io
「真美も買っちゃったよ〜〜」
そう嘆きながら真美は冷蔵庫から何か箱を取りだして、ケーキ! とにっこり笑った。
良く見ると、駅前のケーキ屋さんの名前が箱に書いてある。ここに来る前に買ったんだろう。
12: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:15:24.36 ID:mA9JqB8io
「なら、一緒に食べましょう?」
「ん! あ、あとね〜、晩ご飯も一緒に食べようって思ってさ」
「晩ご飯?」
13: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:15:58.86 ID:mA9JqB8io
私にも見えるようにちょっと高く別の箱を掲げる真美。今度は一目見てあのフライドチキンと言う事が分かる。
「私、ご飯のおかずも買ってきちゃったんだけど……」
「それも全部一緒に食べればいいっしょ!」
14: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:16:40.45 ID:mA9JqB8io
冷めちゃったからとレンジでチキンを温めている所を見ながら、私は自分の胃袋の心配をした。
程なくして、温まったチキンとサラダと私の買ってきたお惣菜がテーブルに並ぶ。
「いただきまーす!」
15: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:17:09.59 ID:mA9JqB8io
手が汚れないようにと紙ナプキンでチキンを食べる。一方の真美は、汚れなどお構いなし! と言わんばかりに鷲づかみして食べている。
……本当に、美味しそうに食べるわね。
数十分後に、ご飯を平らげた私達は、早速ケーキの箱に手を付ける。
16: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:19:16.90 ID:mA9JqB8io
そう言えばこの前真美が遊びに来た時は、私はチョコケーキを食べていたわね。
お皿に取り分けて、さあ食べるかと言うまさにその時。
突然、リビングが暗闇に包まれる。停電だ。非常用の懐中電灯が確か近くに……。
17: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:19:57.00 ID:mA9JqB8io
がちゃん!
18: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:20:32.66 ID:mA9JqB8io
何かが割れる音がして、小さく悲鳴が上がる。
懐中電灯を探し出して光を真美の方に向けると、真美の足下がきらりと光を反射する。見ると、ガラスのコップが割れていて、破片が光を反射していた。
「真美、大丈夫? 怪我はない?」
19: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:21:43.33 ID:mA9JqB8io
改めて見ると、ガラスの破片が結構散らばっていて、飲み物がこぼれていて……、ちょっとだけ血が床に付いていた。
「千早お姉ちゃん、ごめんなさい……コップ割っちゃって……」
「真美は悪くないわ、停電したからビックリしちゃったのよね。もう大丈夫だから」
20: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:22:09.50 ID:mA9JqB8io
「千早お姉ちゃん、怪我して……!」
「破片を踏んだみたい。大丈夫よこれくらい。さ、危ないから片付けましょう」
「真美がやるから待ってて。千早お姉ちゃん、新聞紙と袋ある?」
21: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:24:13.79 ID:mA9JqB8io
真美は立ち上がって、破片を踏まないように気を付けながら玄関へと向かっていった。
偉いわね、真美……いつもは悪戯ばっかりなのに、こうやって率先して片付けしてくれて。
真美がガラスの破片を集めて捨てているのをぼんやり見ていると、今度は救急箱の在処を聞いてきた。
22: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:25:30.08 ID:mA9JqB8io
「これでおっけー! んじゃ、ケーキ食べようよ!」
「そうね、ちょっと食べるのが遅くなっちゃったけど、食べましょう」
もう一度テーブルに着いた時、真美はいつものようにニコニコ笑っていた。
23: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:26:49.44 ID:mA9JqB8io
「真美、ありがとう」
「ふぇ? あぁ〜、まっ、手当てするの慣れてるしね! 良いって事よ〜!」
「ふふ、新鮮だったわ。真美があんな真剣な顔で手当てしてくれてたの」
24: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:27:38.16 ID:mA9JqB8io
「でも、本当にありがとう。お陰ですぐ良くなりそう」
「えへへ。あんなんで良ければいつでも……って言ったらダメか。ま、怪我無いことが一番だし!」
「そうね、ふふっ。それじゃあ、いただきます」
25: ◆RY6L0rQza2[saga]
2015/02/25(水) 20:28:38.70 ID:mA9JqB8io
千早お誕生日おめでとう!!
と言う訳でちはまみで誕生日SSを書いてみました
もっとちはまみください
26:名無しNIPPER[sage]
2015/02/25(水) 20:47:20.11 ID:emZSLYkZo
乙です
27:名無しNIPPER[sage]
2015/02/25(水) 20:59:43.27 ID:39QrymcLo
乙
千早がお姉ちゃんしてるとなんか優しい気持ちになるね
28:名無しNIPPER[sage]
2015/02/25(水) 23:24:57.52 ID:qylICMsxo
一言で言うとそびえ立つクソ
ただ、周りからボロクソ言われながら完結まで続けられるメンタルは素晴らしい
次はメアリー・スー系「以外」のSSをよく読んで出直してくれ
29:名無しNIPPER[sage]
2015/02/26(木) 04:57:25.22 ID:3F858FWDO
ゴミクズ以下スレ。気持ち悪い…害悪百合豚死 ね
30:名無しNIPPER[sagesaga]
2015/02/26(木) 08:14:20.85 ID:LcICyVQOO
>>29
お前が死ねゴミクズ未満の糞ドコモ
お前の存在そのものが害悪で気持ち悪いわ
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