28: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:18:09.45 ID:DLa1I0Qh0
「阿良々木さん……わたし、阿良々木さんにお弁当、作ってきた?」
「えっマジで!?」
「ひぅ……」
パソコンを放り出して身を乗り出す阿良々木さんに、ちょっと引く。
今日も876プロダクションに来るだろうと思って、せめてものお礼に作ってきたのだ。
尻込みしながらも、用意して来たバッグを手渡す。
「伊織さんが、阿良々木さんはアイドルお手製のものなら例え生ゴミでも喜ぶわよ、って……」
「……あいつは僕を何だと思っているんだ」
まあ喜ぶけど、なんて返す阿良々木さん。
「さて、水谷の手料理となれば心してかからないとな……中身はなんですか――」
「…………」
「……おにぎり?」
バッグから現れるは、巨大なおにぎり。
軽くバスケットボールくらいはある。
「うん……阿良々木さん、おにぎり、嫌い……?」
「いや、嫌いじゃない……おにぎりは日本の心だからな」
「そう……よかった」
「でも……かなりでかいな。人の頭くらいありそうな巨大なおにぎり一個というのも中々インパクトがある……」
「そう……?」
「おにぎりと言えば星井なんだが……まぁいい、水谷がその可愛い手で握ったおにぎりとなれば僕の命と引き換えにするくらいの価値はある」
「ラップ越しに握った?」
「構わん。一時であれ水谷の体温が移ったおにぎりであれば僕のアホ毛と引き換えにするくらいの価値はある」
……阿良々木さんはどうやらかなりの高レベル?
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