1:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:07:25.59 ID:GhM3D/6x0
@沖縄。波止場。夏。
空を仰ぐと太陽が頂いていた。
漁には遅すぎる時間帯で、波止場に人気はない。
麦わら帽を被った少女を除いては。
彼女はひとり、体育座りで海を眺めていた
チェックのワンピースは涼しげ。
小麦色に焼けた腕が、ひしと両膝を抱きしめている。
彼女の顔をよく見たかった。
しかし目深に被った帽子の所為で、表情は伺えない。
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:07:49.79 ID:GhM3D/6x0
ふっと、柔らかい風が吹く。
風にさらわれた麦わら帽が、宙を流れた。
そして、彼女が現れる。
3:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:08:19.47 ID:GhM3D/6x0
沖縄の離島で、私は我那覇響を見つけた。
4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:08:52.59 ID:GhM3D/6x0
黒井「……これは無礼を。不躾な視線でした」
黒井「私は961プロの黒井社長と申します。ところでお嬢さん――」
響「くろい……プロ!?」がばっ
5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:09:23.77 ID:GhM3D/6x0
黒井「(……少々、忙しないが。コイツ、光るものがあるな)」ジロジロ
響「えへへ」テレテレ
黒井「(おまけに、扱い易そう奴だ)」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:09:49.71 ID:GhM3D/6x0
我那覇響は器械体操が得意らしい。
趣味は編み物に卓球。母親と兄の三人暮らし。
響「にぃに、兄貴はいいよ! 自分より年上だし、力持ちだし」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/27(金) 22:10:20.66 ID:GhM3D/6x0
響「でも兄貴は上京に反対で。お前にアイドルなんてできっこないって」ジワッ
響「……!」ゴシッゴシッ
付け入る隙は、十分にあった。
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