過去ログ - はいわかった、なかったことにしましょう
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:38:34.11 ID:R1RClTPU0

一人暮らしの部屋は真っ暗だった。

電気をつける気力もわかず、二度か三度ほど何かにつまずきながら俺はベッドに転がり込んだ。

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:40:30.78 ID:R1RClTPU0

頭はまだ現実を認められないでいる。

ぐるぐると現れては消えゆく思考に、五月蝿いだけのヘッドフォンを外す。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:41:07.65 ID:R1RClTPU0

付き合う前に戻りたかった。あの頃はまだ彼女の言いたいことがよくわかるようで。

最近の彼女は何を考えているのかよくわからなかった。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:42:06.44 ID:R1RClTPU0


『はいわかった、なかったことにしましょう』

夢の中で神様にそう言われた。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:42:53.81 ID:R1RClTPU0

「は?」


携帯を見ると、女からのメールが一通入っていた。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:43:49.64 ID:R1RClTPU0

思わず画面を二度見する。だが文面は変化しない。

馬鹿にされているのかと思った。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:44:50.39 ID:R1RClTPU0

『なかったことにしましょう――』


「まさか、な」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:45:35.34 ID:R1RClTPU0

でも、もし。

騙されてるとは思いつつ何かに期待して会話を成立させる自分が不甲斐なかった。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:46:22.68 ID:R1RClTPU0

《それじゃあ、12時くらいにいつもの場所で!》


きっと、そうに違いない。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/03/01(日) 19:47:16.55 ID:R1RClTPU0

やっぱり騙されているんじゃないか、どこかに隠れて笑っているんじゃないか。

疑心が渦を巻き始め、思考はだんだんと悪い方に向かっていく。

以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2015/03/01(日) 19:47:47.73 ID:A0qAc55/O
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