過去ログ - P「理想のプロデューサー」 千早「3・・・ですか?」
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15:雨雪 東吾 ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2015/03/02(月) 23:57:54.71 ID:QxLizg4L0
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話す内容は全く決まっていなかった。

それもそうだ。先ほどまで寝ていたのだから。

しかし、私はあの夢からプロデューサーは引き上げてくれたのだ。

暗く寂しい森をただただ歩く孤独な夢から。

だから心から信じよう。

この人は私の・・・プロデューサーだから。

そう思えた私の口はよく動いた。

親元を離れたいがために、実家から遠い一流校に入学したこと。

高木社長に呼び止められ、765プロに入社したこと。

・・・私が人と関わらなくなったことを。

人と話すことに不慣れな私だ。

恐らく拙い表現や、意味不明なことを口走っていたに違いない。

それでもプロデューサーは時折頷きながら、最後まで黙って聞いてくれた。

私が一通り話し終わると、プロデューサーは一言、

「そうか」

と呟き、冷えたお茶に口をつけた。

ただそれだけ。

同情や非難、肯定も否定もない。

でもそれが今の私には心地よかった。

この一時の静寂が。


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