過去ログ - 【W】翔太郎「車のライダーだと?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」【ドライブ】
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30: ◆r0ftaGgSPOUQ[sagesage]
2015/03/07(土) 21:17:14.08 ID:zm0bmIIhO
照井「すまない刃野刑事、例の事件で遅れてしまった。特状課の方にはこちらから招いておいて失礼なことをしてしまったな」

刃野「お任せください照井殿、この刃野、既に事件の概要を特状課の方に説明済みでございます!」

真倉「ごっ、ございます!」

刃野刑事に続き、真倉刑事も慌てて赤いジャンパーの青年に敬礼をする。この人が照井刑事……想像していたよりずっと若いことに驚きつつ、私もすぐ敬礼して立ち上がった。

しかし、今時署内でこんな派手な赤いジャンパーを……まぁ、特状課のメンバーを思えばさほど違和感はないのだか。

霧子「ちょっと、あなたも立ちなさい!」

剛「へっ!? ふぁーい」

窓から外を眺めていた剛を慌てて促すと、照井刑事は私に敬礼をしっかりと返しつつ、フッと微笑んだ。

照井「まさかこんなに若いとは、と驚いているのはこちらもですよ。しかし動きを見ればただ者じゃないことは分かりました。よろしくお願いします詩島巡査。風都は始めてだと聞きました。どうですか、この街は」

霧子「ええ、景色もきれいで人々も優しくて、それに……とっても素敵な風が吹く街だと思います」

私の答えに、照井刑事はさらに目を細めると嬉しそうに笑みをこぼした。この人も、この街を愛し守り抜くと決めたのだろう。そんな決意が感じられた。

剛「んー……」

そんな私とは対照に、剛は照井刑事の頭から足先までを値踏みするようにまじまじと見つめる。

照井「どうした、何か気になるのか?」

少し怪訝そうに照井刑事が剛を見やった。

剛「いやね、何か他人な気がしないんだよねぇ、おたくさん」

照井「そうか? 会ったことはないと思うが」

剛「とにかくよろしく、赤い刑事さん!」

突然がっしりと握手をしてきた剛に気圧されながらも、照井刑事は、あぁ、と呟き私に向き直った。

照井「到着早々で悪いが詩島巡査、早速重加速という現象が起きた現場へ同行を願いたい。状況の説明も実際に見ながらなら分かりやすいだろう」

霧子「えぇ、お願いします」

照井「刃野刑事と真倉刑事は課に戻っていてくれ。留守の間、よろしく頼む」

刃野「お任せください!」

刃野刑事が人の良さそうな笑みで敬礼を返したのを確認し、照井刑事は頷きで応え、私達を現場へと案内する手配に入った。


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