過去ログ - 【W】翔太郎「車のライダーだと?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」【ドライブ】
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◆r0ftaGgSPOUQ
[sage sage]
2015/03/08(日) 23:56:22.97 ID:OB3MG+9n0
翔太郎「どうしたんだよフィリップこんなとこまで」
訝しげに尋ねる俺に、フィリップはホワイトボードの前まで歩くとこちらを振り返り口を開いた。
フィリップ「翔太郎、今日は僕も同行しよう」
翔太郎「本当か? 一体どういう風の吹き回しだよ」
いつもは大抵事務所に籠り、検索をするか発明に勤しむフィリップが外出に同行するなど極めて稀なだけに、俺は驚きを顔に表す。
フィリップは尚も静かな口調で話す。
フィリップ「今の君は見ていて少し危なっかしくて心配だ。特に先日の事件のこともあるし、用心に越したことはないと思ってね」
翔太郎「何だと?」
聞き捨てならない言葉に、俺は思わず語気を強めて1歩踏み出す。しかし、そんな俺の様子にも全く物怖じせず、フィリップは顎に手を当てて俺を見据えた。
フィリップ「君はあの男が実は鳴海荘吉のそっくりさんではなく、本人ではないかと考えている……違うかい?」
翔太郎「……ッツ!」
図星だ。俺の心の中を見透かすような目で、フィリップはさらに続ける。
フィリップ「別にその可能性を100%否定するつもりはないよ、もしそうであれば、もちろんその方がいいに決まってる。でもね、翔太郎」
何も言い返せずにいる俺に、フィリップは更に言葉を紡いでいく。
フィリップ「君も彼の最期を看取ったはずだ。あの状態で生き残るもしくは蘇生するなんて芸当は……不可能だよ」
翔太郎「で、でも、万が一のことだって……」
フィリップ「それよりも僕は、また死人還り事件のように彼が何らかの原因で敵になってしまうことを危惧しているんだ、翔太郎。また敵のメモリによる攻撃なのではないかってね……。君はあきちゃんの言うようにハーフボイルドだ、でもむしろ僕はそれが君の素晴らしい所だと思っている。強さの中に優しさを兼ね備えた心、僕に足りないものを君は持っているんだ」
翔太郎「……」
フィリップ「残酷なことを言ってしまってすまない、でも、前例があるだけに、警戒を忘れないでほしい。特に、僕は戦闘に関しては非力だからね。頼れるのは君しかいないんだ、翔太郎」
翔太郎「ああ、分かってるぜフィリップ、ありがとな」
俺は改めて自分の中にあった甘さを思い知らされた。確かにフィリップの言うことは全て的を射ている。実際、死人還り事件の時、スカルの姿に動揺した俺は不覚を取っているのだ。相棒の心配は最もだろう。
翔太郎「……とりあえず、まだおやっさんに似た男の正体が分かった訳じゃねえしな、気を引き締めていくぜ」
フィリップ「ああ、すまないね翔太郎、こんな言い方しかできなくて」
翔太郎「気にすんな相棒、頼りにしてるぜ」
俺は気を取り直すように両手で頬を張ると、フィリップの肩を叩いて共にガレージを後にした。
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