18:名無しNIPPER[saga]
2015/03/07(土) 09:55:09.23 ID:km527cnio
「どうかしたか」
「何だか疲れてしまいまして」
「担当プロデューサーを紹介しようと思っていたんだが」
担当という言葉に、身体がぴくりと反応します。
……どんな人なんでしょうか。
「今日、いらっしゃるんですか?」
「今日というか、すぐそこで待たせてるんだ。――入って来てくれ」
プロデューサーさんの呼び掛けに、ドアがゆっくりと開きます。
新たに入って来たのは。
「ふぅ。先輩、だいぶ待っちゃいまし…………え、岡崎泰葉ちゃん? マジ?」
「先月研修が終わったばかりの新人だ。……色々と、教えてやってくれ」
私とそう差の無い、小さな背丈。
少々袖の長いジャケット。
黒い短髪に囲まれたつむじは、そこだけ金色に輝いています。
その下では、どこか愛嬌のある目が私を見つめていました。
「初めまして、泰葉ちゃん。ド新人ですが、精一杯頑張らせてもらいます!」
「…………よ、よろしくお願いします」
ちらりと横目で見遣ると。
先程までの鋭い目は、僅かに笑っているようにも見えました。
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