22:名無しNIPPER[saga]
2015/03/07(土) 17:57:13.11 ID:km527cnio
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「お疲れ様、泰葉ちゃん」
「ありがとうございます」
汗を拭いながら、差し出された温めのスポーツドリンクを受け取ります。
冷たいのは良くないと聞いて熱々のドリンクを持って来たのも、随分前になるでしょうか。
「レッスンを見学に来るのは次って言ってませんでしたっけ?」
「ちょっとスケジュールで確認したいトコがあってね」
プロデューサーが手帳を開いて私に見せます。
「ココとココの間に仕事が入るかもしれないんだけど、流石に詰め過ぎかなって。泰葉ちゃん的にはどうかな?」
「大丈夫ですよ」
「そう? 結構なハードスケジュールになっちゃうけど」
「ふふ、小さな頃から慣れっこですから」
移籍してからそろそろ半年になるでしょうか。
アイドルとしてのお仕事も少しずつ増えてきているし、今は力を入れるべき時期でしょう。
「…………」
「プロデューサー?」
「んー」
プロデューサーが両手で頭を抱えて考え込みました。
きらきらと輝くつむじの金色がよく見えます。
そして突然顔を上げると、柏手を一つ打ちました。
「よしっ! ちょっと待ってて!」
「え、はい……?」
携帯電話を取り出しながら、レッスン場の扉を開けて出て行きます。
ストレッチと片付けを終えてからしばらくして、プロデューサーが戻って来ました。
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