23:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 01:17:03.03 ID:j6K9ZfLpO
投げ出されて、かたい鉄にぶつかった。
ぶつかったのが、地面でもあのぶよぶよの肉でもないことがわたしはうれしかった。
そっちのほうがよほど痛くなかっただろうに。
ぶつかったまんま、わたしは引っかかったらしい。地面が遠かった。
「おいっ、大丈夫か?!」
その鉄は喋った。
ちがう、鉄じゃない。騎士様だ。目の覆いからのぞく青い目がきれいだった。
騎士様が、騎士様が助けに来てくれた。
わたしは人形から女の子にもどった。急に涙があふれてきて、いたくてこわくてつらくてきもちわるくて。
その涙がこぼれて、嗚咽がもれるまえにわたしの意識はストンと闇につつまれた。
「おい! …くそっ、とりあえずそのデカブツにトドメをさすぞ! 弓兵! 第二射、かまえええええ!」
…………
……
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