過去ログ - 撫子「こころちゃんのおまじない?」
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21:名無しNIPPER[sage]
2015/03/08(日) 03:38:46.25 ID:o9F61wBGo
振り向いて確かめようとしても、絶妙に身体を逸らして私の視界から外れようとする。


こんなことをしてくる子には想像がついていたが、後ろ腰に手を回して、その正体を掴んだ。


「きゃん♪」


撫子「あっ、美穂! やっぱり……!」

美穂「あ〜ばれちゃった〜……奇遇ねえこんなところで」


私と大して変わらない身長のくせに、背を縮めて子犬のようにじゃれてきたのは友人の美穂だった。偶然会えたことがうれしいのか、やけにテンションが高い。


美穂が来たのはいいが、今私は目の前の店員さんをなんとかしないといけなくて……

二人のどっちに話しかけるべきかを迷っていると、店員さんの方が先に口を開いた。


「お友達ですか〜?」

撫子「ええ、学校の……」


どうしたら店員さんのアプローチから自然に抜け出せるかを考えながら、適当な返事を返すと……ずいっと前に現れた美穂が私の両手を取って、店中に聞こえるような声ですごいことを言った。


美穂「彼女ですぅ♪ 私たち付き合ってて、今日デートなんですよぉ〜!」

「えっ!?」

撫子「えっ!?///」


一瞬だけ、時間が凍った。


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