過去ログ - 撫子「こころちゃんのおまじない?」
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24:名無しNIPPER[sage]
2015/03/08(日) 03:40:25.85 ID:o9F61wBGo
それにしても、もっとうまい手があったんじゃないかと思う……あの時のみんなの目線が忘れられな……


撫子(あ……///)


向けられている。お店の人とまったく同じ目線が、今まさに街の人たちから向けられている。


いつの間にかしっかり腕を絡めていた美穂にそこでようやく気づき、慌てて離させる。


撫子「み、見られてるって! 今も絶賛見られてるって!///」

美穂「え〜? いいじゃないみんな関係ない人たちなんだから」

撫子「そういう問題じゃ……」

美穂「助けてあげたお礼ってことでいいでしょ? 偶然会えたのも何かの縁だし、今日は一日美穂ちゃんとオープンデートね♪」

撫子「えええええ!」


一度弱みを握られると、なかなか美穂は許してくれない。

それにつけても、今の羞恥は耐えがたいものだった。いくら美穂が相手でも、たくさんの人がいる街中でこの勇気は……!


撫子「ご、ごめん美穂! 今日は私帰る!///」だっ

美穂「あっ、ええっ!?」

撫子「ほんとごめん! 明日また学校でー!」

美穂「うそー!? そんなに嫌だった!?」


美穂とそうなることが嫌なのではない。だが私の小心な気持ちは美穂にはわかってもらえないだろう。

助けてもらえたのはありがたいが……


撫子(美穂もおかしくなってるだけなんだよ……このモテ期が終われば元にもどってくれるはずなんだ……!)


行く当てもなく、私はとにかく走った。



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