過去ログ - 提督「艦むすの感情」
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26:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:38:32.14 ID:uOG/oP9Z0
 提督「遠征続きだったから、さすがに疲れたみたいだ。ソファーで寝ていた……もし本を捨てるんだったら、提督室までもってこい。古紙として、別にするから……ん?」

 吹雪の持っている本の題名。
 『軍事利用の科学 〜毒ガスからコンピュータまで』著・田中茂 

以下略



27:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:39:05.67 ID:uOG/oP9Z0
吹雪「あ、はい、役職としては講師みたいですが、勉強の全般を教えてくれました。テストはいつも抜き打ち。成績は全て順位と一緒に全員張り出す。厳しい先生でした」

提督「ああ、そうか…………あいつらしいなぁ」

吹雪「あの、司令官は、田中先生を知っているんですか?」
以下略



28:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:39:39.78 ID:uOG/oP9Z0
***

 電は未だに秘書艦をやっている。私が、変えるのが面倒だからだ。
 
 一部の艦むすは、あまり仕事のない状態ではあるが、私はフルで働いている。なかなかそこまで、頭が回らない。
以下略



29:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:40:11.11 ID:uOG/oP9Z0
 電が部屋の扉を閉め、足音が聞こえなくなったのを確認して、私は携帯を取り出す。

 二二四〇。あいつは今頃家でサイダーでも飲んでいる時間帯だろう。

 田中茂。名前を選択して、発信する。
以下略



30:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:41:08.87 ID:uOG/oP9Z0
<Ep4: scientist>

提督「……単刀直入に言う。お前、艦むすに勉強を教えていたんだってな」

田中「誰から聞いた? どこで知った?」
以下略



31:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:41:51.98 ID:uOG/oP9Z0
田中「身分て……ああ、

艦むすを作った張本人ってことか?」

提督「くっ……そういうことだ」
以下略



32:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:42:21.68 ID:uOG/oP9Z0
田中「秘書艦として一番初めに行った電も、俺のもとで3ヶ月は教育を受けた。3ヶ月生活して、以上がなければ、その固体は健全であると判断された

……専門家の俺としては、成長期が終わるまでが観察対象とは思うがな。だが、今まで艦むすの固体異常報告は出ていない。

俺も初めの頃は、いつ、彼女らが異常行動を起こすのか、そればかりに気を配っていた。しかし、途中で気付いた。
以下略



33:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:43:15.00 ID:uOG/oP9Z0
提督「……」

田中「そして、選ばれた艦むすは、お前の鎮守府に行った。中々、戦場とは思えない、ユルい空気みたいだな」

提督「! どうしてそれをお前が」
以下略



34:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:43:45.31 ID:uOG/oP9Z0
 私は椅子に寄りかかり、虚空を見つめる。

クローンといえども、生命を持つには変わりない。

そんな田中の言葉が、心に残る。
以下略



35:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:44:55.66 ID:uOG/oP9Z0
***

 あれからあまり仕事に身が入らず、メガシャキを飲み、貫徹をして仕事をしている。

 〇四〇〇。外はまだ暗い。
以下略



36:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:46:24.67 ID:uOG/oP9Z0
 電が横に座り、紙の擦れる音だけが響く、提督室。私は、電に言うことがある。

提督「……電」

電「はい?」
以下略



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