過去ログ - 【ミリオンライブ】輝きの向こう側へ
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/03/09(月) 08:11:24.45 ID:YLQNB+5X0
――その時、おれの脳裏にはある光景がちらつき始める。
華の青春時代。中高一貫の男子校に入った俺は、この事務所のように『広い』トイレを日々使っていたのだ。
そして、そのトイレでおれは、おれは…
『小便器』と距離を取って放尿したのだ。
イエローブリッジ
それは紛れもない『黄色の架け橋』を作り、便器とTNTNを繋ぐ、酷く脆く、儚い、一瞬のロマンスを醸し出す。
アンモニア臭のする戦場での唯一の快楽をもたらす恋のようであり、それはあまりにも危険であり、見る人はおれを愚か者だと嗤うだろう…。
だがしかし、床を汚すという禁忌を犯してでも手に入れたい、その願いの先にあるものをおれは目指した。
「はっ、おれも若かった…」
――甘い、甘過ぎる。
高校生だったおれは勉強やスポーツでは負け知らずであったが、どう頑張っても1mの壁は越えられなかったのだ。
そこで、おれは人生で初めての挫折を味わう。
「出来ないもんは出来ない、それが分かっていたら…あんなに惨めな思いはしなかった…」
辛酸を舐めるような日々、1mという巨大な壁は未だにおれの中でそびえ立つ。
この幻影は一生つきまとうのだろう。
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