27:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 02:05:21.27 ID:eIfs/RqE0
俺はただ肇の言葉を待った。
急く様な話題でない事は自明だし、待つのを苦に感じる事も無かった。
肩を震わせ、必死に涙を堪えようとする肇に、ただ頑張って欲しいと思った。
「ですが… さっき、祖父とプロデューサーは、やっぱり違う人間なんだと、そう自覚させられました…」
…そう自覚させたのは他ならない、俺自身だ。
結局、都合のいいだとか、妄想だとか… そんな風に逃げ口上を並べ立てて、自身が目を背けていたに過ぎない。
「………肇!」
………思考がそう到達したとき、カッと全身が熱を帯びたのが分かった。
二人しかいないこの空間には必要のない程大きな声を出した。
そんな自分を、どこか冷静な思考が諌めようと囁いてきたが、今はそんな心の声に耳を傾けている場合では無かった。
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