過去ログ - 楓「車を止めたとき、世界には」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:16:40.06 ID:EKx0T0dvo

――――――


夜のインターチェンジを抜ける。ドライバーは滑らかにギアをハイに入れた。


楓「Pさんの運転で帰るのも久しぶりですね」


P「最後はいつだったでしょうか?」


楓「この車に乗るのも、一年は前ですよ」


P「……そんな前になりますか?」


社用車でマニュアル仕様なのはこの車だけ。

なんでも社長の趣味で「車はマニュアルじゃないといかん」とのことで、無理やりそうなったらしい。

他は全てオートマチック。ちひろさんは「いまどきMTなんて、逆に高くつくのに……」と、呆れていた。


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2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:18:13.87 ID:EKx0T0dvo


楓「今の担当さんは、この車運転しませんし……」


以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:19:37.74 ID:EKx0T0dvo


P「……久々に楓さんのカメラの前の様子を見れて良かったです」


以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:22:33.39 ID:EKx0T0dvo


楓「……そうですか」


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:23:51.23 ID:EKx0T0dvo


休憩がてら、事務所のテーブルに置いてあった料理雑誌を読んでいた。

オレンジページの特集は「ワインに合うお手軽おつまみ」だった。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:24:49.27 ID:EKx0T0dvo


どうしました? と応えると、彼女のいつもの癖で、両掌を胸の前で合わせながら言葉をつづけた。

サイドにそろえた三つ編みが揺れる。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:26:38.97 ID:EKx0T0dvo


ちひろ「担当プロデューサーさんからも連絡が来ると思いますが、予定に加えておいてくださいね。」


以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 13:27:05.85 ID:EKx0T0dvo


あら、どうしたんでしょう? 色々思案してみる。先週の電話では特にそんな素振りはなかったけれど。


以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2015/03/11(水) 13:54:02.02 ID:zDwpVAcZo
期待


10:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:00:01.94 ID:EKx0T0dvo


右の車線から、一台の車がエンジン音を唸らせながら横切った。

ヘッドライトは、前方に水色のオープンカーを捉えた。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:01:48.85 ID:EKx0T0dvo


P「最近は、卯月が心配ですね。あの子は今まで、底なしに前向きにレッスンにも取り組んできたのですが……」


以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:03:21.25 ID:EKx0T0dvo


事務所のソファーは、ニュージェネレーションの3人が占拠していた。


以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:04:58.40 ID:EKx0T0dvo


未央ちゃんが読んでいたのは「音楽と人×ロックアイドル特集 木村夏樹&多田李衣菜」だった。


以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:05:54.74 ID:EKx0T0dvo


ブラックがいいかな、と応えると、丁寧にソーサーに乗せたコーヒーが運ばれてくる。


以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:07:47.57 ID:EKx0T0dvo

卯月「そうだ、楓さん。ちょっと相談があるのですが……」


どうしたの? 私にできることなら。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 18:09:26.61 ID:EKx0T0dvo

卯月「もしかして、私たちのことで悩んでるんじゃ、って……」


凛「何か、Pさんから聞いてませんか?」
以下略



17:名無しNIPPER[sage]
2015/03/11(水) 19:50:13.59 ID:1iBXaZzX0
  C
 CC
CCCC
  C
  


18:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 20:37:32.46 ID:EKx0T0dvo


長いトンネルの中は、まるで暖かさを排除した夕日のような、人工的な光で満たされていた。

等間隔に並んだ照明の列が続いている。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 20:38:43.66 ID:EKx0T0dvo


彼の横顔は、無機質なオレンジ色に照らされている。


以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 20:39:47.14 ID:EKx0T0dvo


P「これは、……ある意味自分自身の問題です。誰のせいとか、そういうわけじゃないんです。だから、そう心配しないでください。」


以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 20:41:38.40 ID:EKx0T0dvo


あなたには、仕事の悩みもそうでないことも打ち明けてきたつもり。

でもあなたはいつも、本当の悩みは口にしてはくれていなかったの? 
以下略



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