過去ログ - 【モバマスss】湯川学「アイドルか。実に興味深い」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/03/11(水) 17:23:35.70 ID:REE9KHnk0
P「頼子……もう大丈夫なのか?」
歩きながら問いかける。
頼子「…何がですか?」
P「最近いろいろあったし…何か思いつめているようでもあったし」
頼子「はい。それならもう……大丈夫です。安心してください」
頼子はまだ少し弱弱しい、だが以前よりはしっかりとした笑顔を浮かべて言った。
P「そうか。頼子がそう言うのならいいんだ。でも、もし何かあったらすぐに言ってくれな」
頼子「はい」
階段に差し掛かり、足元に注意を向けたため二人の会話が途切れる。
そのとき、
湯川「危ない!!」
前を歩いていた先程の女性が足を踏み外し、後ろ向きに転倒する___直前、間一髪湯川の伸ばした手が彼女を支え、その場に踏みとどまらせた。
突然の事態に息をのんだ全員が、安堵のため息をつく。
湯川「大丈夫か?」
女性「はい……申し訳ないです。支えて頂いて」
湯川「作品に気を引かれる気持ちはわかるが、ここは階段だ。足元をおろそかにしてはいけない」
女性「はい……一応気を付けてはいたんですけど、私、緑内障で片目が……」
湯川「ああ、それは済まない。申し訳ないことを言っ……」
そこで湯川の言葉が止まった。
内海「湯川先生?」
駆けられた言葉にも反応しない。
彼の目は既に、目の前の現実を見てはいなかった。
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