過去ログ - 武蔵「どこを見ている、私は此処だぞ?」
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22:名無しNIPPER[saga]
2015/03/15(日) 18:41:33.94 ID:2/btnJmw0

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大井・木曾「…」

赤城「そして後日発表された敵艦隊の鎮守府襲撃の相手のリストを渡されたんだけど」

長門「見事に鬼、姫級の勢揃いだったわけだ。これだけの規模を一点に集める深海棲艦の動きは今まで前例がなかったものだ…確かに私達がいれば返り討ちは成功できただろう…だが、こちらの被害も尋常ではない。運が良ければ艦娘数名が虫の息で生き残っていたという予測が出ている」

大井「そんな…」

長門「…納得がいかないこともある。でもそれ以上に元帥殿の身一人と鎮守府一つでの被害しかこうむらず、その後における全鎮守府からの掃討作戦でこちらも被害受けたが轟沈した者はおらず見事に撃退してみせた。身を呈して避けた最大の被害、彼を英雄として呼ばずなんという」

赤城「彼が行った事は終戦への道を近づけることに他ならない。なんて言われてるわ…でもね…」

長門「…」

大井「…赤城…さん?」

赤城「なんで…元帥殿がやらなくちゃいけない事なの?提督から肉親を奪うには飽き足らず目の輝きまで奪うなんて…」

大井・木曾「…」

長門「目が見えなくなったときも提督は悲しまず、逆に悲しんだ我々を心配した。狂気といっても間違いではないな。なぜそんな考えが出せるのか。不安定で…いつ崩れてしまうか……怖い」

赤城「だからこそ…こんな気持ちを提督に与えたくない…彼の…いえ、私の自己満足の為に戦うと…もう私たちは間違えない」

大井「…えっと、その…ごめんなさい、理由もわからず色々と」

長門「いやいいんだ。むしろ彼はそれを楽しんでいるほうだ…と、長話している間に入渠時間がおわったようだぞ。先に上がるといい」

大井「…」

木曾「そうさせてもらいます。行こう姉さん」

大井「…ええ、それじゃお先に失礼します」

長門「ああ、補給もしっかりするんだぞ」

赤城「…提督は、今幸せなんでしょうか」

長門「分からない……そんなの」

赤城「…私達って…なんて無力なんでしょう」

長門「そんな私達でも助けになればと思ってここに来たんじゃないか…胸を張れ赤城、お前はちゃんと頑張っている」

赤城「…ありがとう長門」



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