過去ログ - 【ミリマス】聖母はただ堕ちていく
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/03/14(土) 16:10:52.94 ID:iUBKN6lqO





「最近朋花は調子がいいな」


打ち合わせの確認が終わったときプロデューサーさんは一言いいました。


「あら、どうしてそう思ったのですか〜」

「ダンスも歌もどんどん良くなってる。営業だってきちんと出来てるよ」

「うふふ、そうですか〜」


妙なところで自信満々ですね。嬉しいことは嬉しいのですけれど。


「……不満そうだな」

「あら〜、どうしてそう思ったのですか」

「朋花の雰囲気がそう感じさせる。今の自分に満足していないってさ」


プロデューサーさんも最初の頃に比べるとずっと鋭くなりましたよね。あなたが凄くなったからでしょうか。それとも私が感情を隠すのが下手になったからですか。


「朋花が不満になるのは悪くないと思う。まだまだトップアイドルには実力も経験も足りない。だけど今の朋花は凄くなってるてるし現状でやれることはやれている。この勢いで地道に努力を続けていけばアイドルランクももっと上げていけるだろう。それは俺が保証するよ」


彼の拭いなき言葉は私の体を熱で染め上げるようです。いけませんね〜せめて顔だけには表れないようにしないと……。


「お褒めの言葉は預かっておきますね〜。でも満足してはいけませんよ〜いつまでも私を引っ張ってくださいねプロデューサーさん♪」

「あ、ああ。わかったよ」


彼ヨレヨレのは腕時計を確認した。次の誕生日に彼に贈るものは腕時計にした方がいいかもしれませんね。


「こんな時間か。悪い、そろそろ桃子の方を迎えに行かなければならない。その後ディレクターとの打ち合わせもあるから今日は……」

「それは先ほどの打ち合わせで確認しましたよ。私は一人でも構わないですから桃子ちゃんを迎えに行ってあげてください〜」

「本当に悪い。次はできるだけ付き添えるにするよ」


慌ただしくプロデューサーさんは出ていきました。プロデューサーさんのお節介癖も困ったものですね〜。でもそれを内心では喜んでる私も末期なのかもしれません。



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