過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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163:名無しNIPPER[saga]
2015/04/06(月) 01:19:25.45 ID:3QQGKw5VO

衣「……咲、頼みがある」

咲「何かな?」

衣「今日は泊まっていってほしい。今宵麻雀を打ちたいのだ」

咲「えっ」

 呆気にとられる。薄々予想はしていたが、いざ誘われると戸惑いが先に立った。
 思わずはやりの方に視線が泳ぐ。

はやり「?」

咲「え、ええと……その」

 承諾すべきか否か。咲の迷いを知ってか知らずか、素知らぬ顔で見つめ返してくるはやりに頬をひきつらせながら、返答に思い悩む。

衣「……そうか。色好い返事をもらえないのは至極妥当だな」

咲「え?」

衣「先の対局でこてんぱんにされた身だ。敗衄した衣が侮られるのも道理。満足させてやれず申し訳なかった」

衣「しかし、だからこそお願いしたい」

衣「先の衣は十全の力を発揮できていなかった」

衣「夜……月が満ちたならばお見せしよう。衣の全力全開を」

咲「っ、なるほど……そういう事なら」

 はやりの「今の咲では厳しい」との言に反してあっさり勝利したのはそういう事情か。
 咲は見た。既に下した相手と無意識に侮っていた衣に見え隠れする烈々たる気概をーー。

 これは……虎の尾を踏んじゃったかな。
 怖気が走るほどの眼光で睨む衣に総身が震えた。

透華「話は纏まったようですわね」

純「纏まっちまったのかよ。勘弁してほしいぜ」

 そろそろとこの場を離れようとしていた智紀と一の頭を純が掴み、顔を近づけてにやりと笑う。

純「次はお前らもやるんだよ」



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