過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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50:名無しNIPPER[saga]
2015/03/19(木) 17:57:51.52 ID:ZrCoTrCN0

咲「先鋒以外じゃ……」

ネリー「……」

 どうしてそこまで先鋒にこだわるのか。
 はっきり言って咲の力は侮れない。
 留学生のポジションを奪ってもおかしくない可能性にネリーだって冷やりとさせられるのに。咲はというと、先鋒でなければ試合には出ないと監督に明言するほどだ。
 ネリーはオーダーから外されるわけにはいかない。
 だから、咲を心配する一方で、少しだけ安心してしまう自分に少なくない罪悪感を覚える。
 どうして、咲は先鋒にこだわるのだろう。
 後ろめたい自分の立場が、その問いを投げかける事を拒ませる。

ネリー「サキ、ごはん食べよう」

咲「え?」

ネリー「お腹すいちゃった。朝つくるのみてたから、すっごく楽しみにしてたんだから」

 朝早くに押しかけて、ちょっとだけ弁当作りを手伝ったりして。
 咲を休ませるための方便。でも、楽しみにしているのは本音だった。

咲「……ネリーちゃん。そう……だね。お昼にしよう」

ネリー「校庭で食べよう。天気もいいしちょうどいいよ」

 受け入れてくれた事にとびきりの笑顔を浮かべて。
 先行して部室を飛び出していく。
 追いかけてくる咲が後ろの方で何事かをつぶやいた。

咲「……ありが……と……」



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