過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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66:名無しNIPPER[saga]
2015/03/22(日) 12:06:03.09 ID:elEO7+rFO

「暇なら俺らと遊ばない? いいトコしってんだけど」

咲「いえ……その……」

 寝不足故に上手く働かない頭を回して考える。
 全く覚えのない相手だ。その割にやけに馴れ馴れしいのはどういう事か。

「いいじゃん。暇なんでしょ?」

「ってかさあ、どっかで見た事あるよね君。何だっけ」

咲「あの……帰りたいのでそこを通らせてくれませんか」

 体調が悪くて、と控えめに伝える。しかし彼らが退く気配は一向になかった。

「え、体調悪いの。なら休まないと」

「すぐそこにいいトコあるし。いこういこう」

 話が通じない。咲は困り果てた。
 見た目はそこそこ整った感じで、衣服や装飾にも気を配る普通の男性にみえるが、えもいわれぬ悪寒がした。
 なんだか不気味だ。さっさと立ち去ろう。
 道を譲ってもらえないのなら横に回ろうとすると、

「まあまあ」

 がしりと腕を掴まれた。いよいよ狼狽してしまう。

咲「ちょ、ちょっと……!」

 さすがに我慢の限界だ。柳眉を吊り上げ、掴まれた腕を振りほどこうと力を込める。

 だがびくともしない。咲は青ざめた。元々腕っぷしも強くなく、不良を訴える体調が余計に力を失わせていた。
 掴まれた腕がひっぱられる。今の体調からしてあまりに乱暴な扱い。とうとう目眩が襲った。



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