過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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702: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/10/14(水) 21:17:24.44 ID:KjbLMRVIo

衣「ふ、ふん、ようやくか。衣は一足先に咲に勝っていたぞ」

ネリー「今の対局は三位だったけどねー」

衣「うっ」

 ぐっと押し黙る衣。二万五千点持ちの三万点返し、それもハコ下なしとなれば順位は時々で変わって当然、というのは皆承知の上だろうが、突かれて痛いには痛いらしい。

ネリー「ちょっとずつ慣れてきた! そろそろトップ率落としてあげるからね、サキ!」

 まだ午前中、同卓者も立ち替わり違ってくるので一人に対し半荘二、三回ほどしか当たっていない。ただネリーは、わざわざ見学に回って咲を見ていた。そろそろ手の内も割れてきたようだ。

 それこそ、靴下を脱がなければ仮初めの優位も保てないだろう。確信めいた予感がよぎる。

衣「……」

 衣の視線が咲の足下に向く。

 この場で衣だけは咲と靴下の関係性を知っている。だが、咲に脱ぐ気はなかった。

(昔の感覚にのまれちゃいそうになるから……あんまり脱いだ状態で打ちたくないな……)

 あくまで練習だ。ただでさえ、この打ち方には忌避がつき纏う。ーーこの打ち方で打っていると思うのだ。自分が選んだやり方……二回戦で見せたような『パフォーマンス』が、果たして正しかったのか。どっぷりと思惟に沈んでいると、プロジェクターの画面がふっと瞬き、点灯する。



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