過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
2015/11/24(火) 19:46:54.63 ID:A0S2go5Qo
誠子「くっ、店内だから派手な動きができない……」
淡「ツーン」
誠子「ツーンとしたいのはこっちだ! ……宮永さん、そいつ捕まえてくれないかな」
息もつかせない一瞬の攻防を呆然と眺めているうちにあっという間に後ろに回られて、流石に困惑する。だが心底申し訳なさそうな誠子にいっそ悲愴な顔で頼まれればやむをえず、咲は首をねじって後方をうかがう。わずかな隙に回り込んだ淡は、どうしてか咲の髪に顔を埋めていた。
淡「んーっ、やっぱテルーにそっくり。髪型も髪の長さもホーンみたいなクセも」
咲「……あの、どいてください」
無遠慮に接近されて微かに不快な感覚を覚えながら咲が伝えると、名残惜しそうに咲の頭から顔を離す。淡へと突き刺さる明華の視線は心なしか険しい。
淡「ごめんごめん、つい」
咲「いえ……それより試合に戻ったほうがいいと思いますよ」
こんなところで油を売っている場合ではない。そんなことは部外者の咲に言われるまでもなくわかっているはず。とはいえ、約束を取りつけようと粘り続けて一向に帰ろうとしない淡を見ていると、何を考えているのかわからず雲霞のような疑問が募っていく。
咲は、淡と積極的に拘わろうとする気はなかった。淡との関係を通じて姉との関係が進展する可能性を考えなかったわけじゃない。だが、そういった理由で淡と関係を結ぶことに打算の後ろめたさを感じる以前に、咲はその選択肢を拒絶していた。善悪の判断と感情を抜きに、それは咲にとって最も忌避すべきことだった。
淡「んー、試合は大事だけどこっちも気になるんだよね」
どこまでも淡は奔放に振舞っている。そんな悠長にしている間に試合の出番が回ってくる事態にもなりかねないはずなのに。大丈夫だという確信でもあるかのように余裕を見せる。本当にコンビニに買い物でもしにきたような気楽さだ。
ふと気になったのは誠子と淡の力関係。淡は最初正座して謝っていたのに、今では誠子に対して居丈高だ。この二人、どういった関係なのだろうか。
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