過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
2015/11/24(火) 19:48:59.62 ID:A0S2go5Qo
誠子「大星……お前、そんなことをするやつだとは思わなかったよ」
咲の痛みを理解し境遇を同じくする誠子が非難する。人の道を外れた行いに失望をあらわにし、畜生道に落ちた罪人を見るかのようなまなざしで淡を見やる。明華も何か言いたそうにしているが、持てるものが心に届く言葉を口にする困難を悟ってかいたたまれなさそうに傍観し、遠巻きにずっと観察していた咏はこっそり爆笑していた。
淡「あー……な、なるほどね」
淡「ーーあっ! もんで大きくしてあげよっか!」
咲「そんな幻想はいらないので帰ってください」
めげずにコミュニケーションを図る淡に凍えるような声とまなざしが返される。にべもなかった。
咲「……帰らないなら好きにすればいいですけど私たちは買い物に戻りますね」
淡「あうっ」
決別の言葉に淡が痛打を受けたように呻く。
淡「そ、それは困るっ」
取りすがるように顔色を悪くして淡が慌てる一方、既に咲は買い物に戻ろうとしていた。お辞儀した後、明華に目線を送って踵を返し、買い物かごを持ち直してその場から離れようとする。明華も呼応してうなずき「では失礼します」と言って残る三人にお辞儀した。
淡「待たれいっ」
背後から聞こえてきた謎の侍言葉にちょっとだけ反応しそうになったが、努めて無視を決め込む。
そして、はあっと息をつく。
心臓に悪い相手との別れ。咲はどこか安心していた。胸部の肉づきの話はちょうどいい口実になって振り切るきっかけになった。これ以上、彼女と話していたくない。彼女自身には何の他意もないが、咲の中でその気持ちは切実な欲求となりつつあったから。
誠子「はあ……ようやくいけるか。最後に臨海の人たちに謝ってくるから大星、そこで待ってなよ」
淡「……」
誠子「な、なんだその眼鏡。おいっ、どこいく気だ」
淡「サキのとこ」
誠子「もうこのへんにしとけって。誘うにしても今じゃなくていいだろ。試合終わってからでも」
淡「次はいつ会えるかわかんないもん」
誠子「いや宿泊先はわかってるんだから……」
淡「いってもメンゼン払いされたら意味ないじゃん!」
誠子「あっ、おい!」
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