過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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946: ◆JzBFpWM762[saga]
2016/01/08(金) 04:39:59.30 ID:sje/R7fvO
「おっかえりー! ご苦労!」

無事買い物を終え、臨海の部室へと帰り着いた咲さんと私の前にあらわれたのは、見覚えのある金髪の女の子でした。

白糸台の大星淡。彼女は、臨海メンバーがこたつを囲んでいる部屋になぜか居て、ぐるりと見渡してみるとやはりどうしてか白糸台の面々が部屋にたむろってます。

「お、お姉ちゃん来てたの……?」

そこには、咲さんのお姉さんである照さんもいて。

こたつに入っている臨海メンバーに紛れてお茶請けのせんべいをバリバリしてました。

「当然。妹のいるところに姉の影あり。妹の所在を把握しない姉などいない」

「黙れストーカー」

白糸台の尭深ちゃんと並んで湯のみでお茶を啜っていた智葉が辛辣な指摘を浴びせます。さもありなん。ストーキングは犯罪です。

「ふう……言葉面しか捉えられない人間はこれだから困る。今のは言葉のあや」

ストーカー、という単語が飛び出てびくっとした咲さんを見て取っての事か、照さんは言い訳を始めます。若干苦しい。

「だから咲、お姉ちゃんの胸に飛び込んでおいで」

さも冷静そうに詭弁を唱え、両手を広げるストーカー(仮)の言葉に咲さんは困惑気味でした。狼狽して、なんと返したらいいかわからなさそうな感じ。

だから私は咲さんに耳打ちして助言しました。

「私の半径一キロ以内に金輪際近づかないでくださいストーカー、です」

「そこのフランス人。耳打ちでそれだけ大きな声で話すということは私に喧嘩を売っていると判断していい?」

あらいけません、焦りのあまり声量を大きくしすぎたようです。(真っ赤な嘘)

「いえいえめっそうもない」

「紛らわしいことは控えるべき。蟻のようなあなたの事だからうっかりプチっと踏み潰してしまうかもしれない」

尊大な言葉遣い。普段の彼女がそうだとは聞きませんが、長年離れていた妹を前にして何かしら、箍が外れているみたいです。

「おい照、言葉が過ぎるぞ」

「ごめん。つい」

気安いやりとりで智葉と照さんが言葉を交わす。

「ちょっと! 無視しないでよ!」

そこで騒ぎ立てたのは、最初に労いの言葉を上から目線ながらくれて以降、ほっぽられた白糸台の淡ちゃんでした。


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