133: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/18(水) 23:31:00.38 ID:LVslMNkxO
好都合だ、と思ったが、しかしすぐに屋上のタンクの影に隠れた。ネズミロボットを追って走ってきた魔法少女がいたからだ。
「はっ!」
銀色の影が扉から飛び出してきた。それは日本では既に絶滅している狼の姿をしていた。美しい毛並みが月の光を反射して輝いている。
コンクリートで出来た屋上に華麗に着地すると、狼はロボットを追う。ロボットは素早い。しかし屋上は狭い。逃げれる場所も限られてくる。ここまで追い込んだのだろうか。
狼が強く屋上を蹴って跳躍する度にコンクリートの屋上に小さなクレーターをこさえた。ネズミを囲むように、逃げないように、包む混むように飛び回る。
その内ロボットは狼のこさえたクレーターに躓いてしまう。素早く動く狼に惑わされ足元のクレーターを見逃したのだろう。
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