過去ログ - 魔法少女育成計画anchor
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224: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/23(月) 22:35:20.26 ID:xpqvmykzO
こうなれば覚悟を決めて自分から捕まえにいく、というのも無理な話。そもそもアナスタシアは一般人に比べれば遥かに強いが、魔法少女と比べるとそこまで強いという訳でもない。


ネズミが残り一体というリミットも加わり少しずつ焦りが生まれてくるアナスタシアの思考は空回りするばかりだった。


「……うっ……」


堪えた涙がとうとう流れていく。


泣くな。あせるな。惨めな姿をさらすな。頭の中のアナスタシアが叱咤するが、アナスタシアの涙は止まりそうに無かった。


どうしてもダメだ。復興も出来そうにない、魔法少女も続けられない。残るのはクリスティア家の生き残り、アリス・クリスティアだけだ。


その時浮かんだのは心優しい母の笑顔と、強かった父の言葉だった。


諦めてはいけない、前を向け。そうれば道は開ける。


父がいつもアナスタシアを慰める為に使っていた言葉だ。そうだ、諦めてはダメ。私は高貴なるクリスティア家の、唯一の生き残りなのだ。


アナスタシアは不振な臭いを嗅いだ。


これは……腐乱臭?


その臭いにつられ、アナスタシアは動く。そして見つけた、教室の中で横たわるマーブルだった者の死体を。


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