90: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:40:42.50 ID:xiuaUkVgO
正木真子は携帯電話を片手に困っていた。今自分がどこにいるかわからない。周囲の人々は悉く真子をスルーし、黙々と歩いていく。誰かに声をかけて道を尋ねる、という選択肢は引っ込み思案の彼女にはなかった。
場所は初めて来た街。自分の住むちょっと大きいだけの町の、2つ隣にある街だ。
91: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:42:05.93 ID:xiuaUkVgO
一旦携帯をしまい、キョロキョロ見渡しながら道を行く真子。しかし、前方不注意が祟って歩いていたサラリーマン風の男にぶつかってしまった。
顔を上げると、顔を赤く上気した男が真子を見下ろしていた。一目見ただけで怒っているとわかった。
92: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:44:11.06 ID:xiuaUkVgO
それでも、真子は努力をした。交番に行こう。そうすればお巡りさんが助けてくれるはず。もう、こうなれば恥ずかしいとか言ってられない。それに、お巡りさんなら怒鳴ったり起こったりしないはず。
しかし交番は見当たらず、お巡りさんの「お」の字も見えない。
93: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:46:27.09 ID:xiuaUkVgO
「どうしたの?」
とても柔らかく、優しい声が聞こえた。それだけでなく、甘く、美しい。
94: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:47:15.31 ID:xiuaUkVgO
「困っている事があるなら教えてほしいな……。たとえば、道に迷った、とか。それとも携帯を落としちゃった、かな?」
両方だ。見事に当たっている。これが魔法少女の魔法なのだろうか。
95: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:49:03.37 ID:xiuaUkVgO
プロローグはここまで。明日第一話をやります
その前にどのキャラの視点で始めるか安価とります。
1【トト】
96:名無しNIPPER[sage]
2015/03/17(火) 23:52:44.42 ID:501dOnyro
2
97:名無しNIPPER[sage]
2015/03/17(火) 23:53:26.64 ID:Wvxlw2760
1
98: ◆8XBv688BM7pK
2015/03/17(火) 23:54:01.08 ID:3uka0v8UO
では【クロース】視点で。ただしクロース自身が決して死なないという事はありません
今日はここまで
99:名無しNIPPER[sage]
2015/03/17(火) 23:54:41.63 ID:501dOnyro
おつ
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